2016.02.03
経営
今日は「大阪発!デザイン経営フォーラム」に参加しました。
大阪府よろず支援拠点と大阪中小企業診断士会の共催で、新しい試みです。
昨今、工業製品にもデザインが非常に注目されていますね。
あまりデザイン経営というものを意識したことはありませんでしたが、様々な場面でデザイナーの協力は不可欠になっていると感じます。
基調講演は日経デザイン編集長の丸尾弘志氏。
アップル、バルミューダ、「よなよなエール」のブルーイングなどの事例紹介の中、一番おもしろかったのがホンダカーズ大阪のUSJ納車センターの事例。
顧客側から見れば、納車という儀式をUSJでできるという特別な体験の提供に過ぎません。
しかし、本当の目的は「営業マンの時間確保」。
販売台数の多い営業マンほど、納車の台数も多くなります。
納車はやはり土日に集中する上、1台あたり2時間程度の時間を要します。
そのため、営業マンが営業に集中できるように納車業務を切り離すことにしました。
作業の一元化ですが、納車センターにその業務を集約するだけでは顧客にとって全く価値がありません。
そこでUSJとの長い交渉を経て、USJでの納車を実現しました。
納車センターではUSJの世界を存分に感じられ、アトラクションさながらの納車は、やみつきになるような納車体験とのこと。
コスト削減と同時に顧客に特別な体験を提供する。
通常、納車場所が遠くなれば、顧客の満足度が低下する。
しかし、納車場所を遠くしても特別な体験ができる。
そんなアイデアが詰まったホンダカーズ大阪のUSJ納車センタ-。
ぜひ一度体験してみたいですね。
2016.02.03