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税理士 / 中小企業診断士 / イノベーション・コーディネーターとして働く中で田中慎が考えたこと・感じたこと税理士 / 中小企業診断士 / イノベーション・コーディネーターとして働く中で田中慎が考えたこと・感じたこと

2012.03.27

経営

生産形態の分類

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生産形態の分類は通常、①注文の取り方、②品種と生産量の関係、③作業の流し方で分類されます。

 

1.注文の取り方による分類

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①受注生産

受注生産とは「顧客が定めた仕様の製品を生産者が生産する形態」(JIS Z 8141-3204)とJISで定義されています。注文の都度、設計・生産し、完成品はすぐに納入するので製品在庫は保有しません。

②見込生産

見込生産とは「生産者が市場の需要を見越して企画・設計した製品を生産し、不特定な顧客を対象として市場に製品を出荷する形態。」(JIS Z 8141-3203)とJISで定義されています。製品の需要を予測して計画的に生産し、完成品在庫を持ち、注文に応じて納めます。製品は標準仕様(既製品)なので製品在庫を持つことが特徴です。

 

2.品種と生産量の関係

①多種少量生産

多種少量生産とは「多くの種類の製品を少量ずつ生産する形態。」(JIS Z 8141-3212)とJISで定義されています。概して月々の生産品種や生産量は変動します。

②少種多量生産

少品種を多量に生産する方式で、概して一定の品種群が長期継続します。製品の種類と生産量の関係をみると、品種の減少によって品目別の生産量は相対的に多くなり、いわゆる多量生産となります。工程管理面では段取り替えを少なくし、類似品の組み合わせで量産化対応します。

 

3.仕事の流し方による分類

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①個別生産

個別生産とは「個々の注文に応じて、その都度1回限りの生産を行う形態。」(JIS Z 8141-3209)とJISで定義されています。製品仕様や納期は注文ごとに異なり、きわめて少量の生産になります。

②ロット生産

ロット生産とは「品種ごとに生産量をまとめて複数の製品を交互に生産する形態。」(JIS Z 8141-3209)とJISで定義されています。生産量が多くないために一定数量(ロット)ずつ定期的に汎用ラインを用いて流す生産方式です。

③連続生産

連続生産とは、「同一の製品を一定期間続けて生産する形態。」(JIS Z 8141-3210)とJISで定義されています。多量生産で、毎日同じ製品を専用ラインで繰り返し流す生産方式です。

2012.03.27