2016.12.20
経営
今日は京都産業大学の大室悦賀先生の研究室に伺いました。
そこで教えてもらったのが、「一代一業」のお話。
トヨタの創業者豊田佐吉氏が残した家訓に「一代一業」はある。
佐吉氏は自動織機事業を興し、喜一郎氏は自動車事業を興す。
また、孫にあたる章一郎氏は住宅事業への参入。
そのように「一代一業」を実践している企業は他にもあって。
後継者にそのまま事業を継がせるのではなく、一から企業をつくらせる。
そのままの真似では企業を育てることができないから、試行錯誤や失敗を重ねてそこで新しい事業がうまれる。
その後、元の企業をたたんで新しい企業に承継させることで事業承継をおこなう。
後継者教育で新規事業開発を任せることはありますが、一から新しい企業をつくってそこに吸収させるというのは聞いたことがありませんでした。
挑戦と失敗を意図的に発生させる仕組みとして、とても理にかなっているのではないでしょうか。
新しい価値を生み出すには挑戦と失敗を繰り返すことが欠かせませんが、既存の組織でそうした環境をつくるのはなかなか難しいものです。
「環境の中に能力がある」
どのように能力を発揮できる環境を整えるか。
仕組みとして環境を整えること。
中小企業にもっとそのような環境を整える仕組みを導入したいなぁと考えています。
さてさて、とても空気の綺麗な山の上の京都産業大学で刺激を受けました。
ちょうど一週間前に手放した仕事があります。
手放すとまたお声がけを頂いて、新しい経験ができそうな予感。
来年はもっと楽しい一年になりそうです!
2016.12.20