2018.08.09
経営
昨日はMFクラウド会計が連動するクラウド経営分析ソフトの「Manageboard」を体験してきました。
思っていた以上にレポートは見やすくできていて、なかなかいいなと思います。
移動年計表なども標準で用意されています。
以前代表の公認会計士の方とお話したことがあるのですが、とても共感できるビジョンをお持ちだと感じました。
先月からfreeeやMFクラウド会計など、クラウド会計の情報を色々と収集していると、確かに便利になる部分があります。
しかし、「自動化」「AIによる業務効率化」「AI監査」という言葉を使っているものの、従来の会計ソフトでも十分できていたことがあり、その辺りは私たちがクライアントに対してきちんと説明していかなければならないと感じています。
また、「エクセルが使えなくても経営分析ができる」という言葉もありますが、ワークフローを標準化しても、経営判断は自社に合わせた資料をもとに分析したものでないと、表面的な数値を見ているだけでは見えてこない問題もあります。
クラウドソフトを使って簡単にでてきた収支計画を実現するためのアクションプランの設定と、その定量的なデータ管理をしていかなければ、収支計画は絵に描いた餅になってしまいます。
そこではやはり表計算ソフトを使って管理していくことが重要です。
このようなWEBサービスはどこも、「Excelを使うと間違えてしまうし、時間がかかってしまうからこのシステムを使いましょう」という営業トークをよくしています。
もちろん営業側はそういうものですが、ユーザー側はそれを真に受けていてはいけないでしょう。
問題はExcelではなく、Excelを非効率的にしか使えないユーザーの問題です。
そして、その会社で働く事務スタッフにとってはWord、Excel、PowerPointといったoffice系のソフトが使いこなせなければ、他の会社に転職する際に不利になります。
どれだけ特定のクラウドサービスを使いこなせても、転職先がそのサービスを利用していなければその知識は役にたちません。
その結果、事務系で働く人たちの選択肢が狭められてしまいます。
特にExcelの習熟度が明らかに事務レベルを左右します。
こうしたクラウドサービスが増えてくると、ますますoffice系のソフトを学ぶ機会がなくなりますし、会社としてもそれらを軽視する風潮があります。
時代の流れとして業務のアプリケーション化が進んでいき、自分たちでつくるということをしなくなっています。
それはある種のアウトソーシングなのですが、アウトソーシングする業務を選ぶ基本は、「自社のコア業務」ではないこと。
経営分析業務がコア業務でないのであれば、こうしたサービスを選択するのはもちろん手段の一つであり、とてもいいと思います。
会計業務を効率化した先に、どこに時間を投資するのか。
自社がやるべきこと、そして自分がやるべきことを見据えることが、より大切になってきていますね。
2018.08.09