2019.01.29
日々のこと
昨日は大手企業で開発購買をされていた方とミーティング。
話を聞いていて、ものづくりの購買の考え方はあらゆる業種において参考になると思ったのと同時に、創業支援においては全くサポートされない分野だなぁと思う。
発注のスキルというとごく限られた分野の話と思うかもしれないけれど、開発におけるプロジェクトマネジメントにも同じことがいえて、パートナーへの仕事の依頼の仕方にもつながる。
その仕事の進め方を学ぶことは、自社と取引先の働き方改革につながる。逆に言えば、発注や仕様の確認が曖昧だから不要な手直しが生じる。そのコスト負担は誰がするのか。通常は発注先であるし、担当者がサービス残業で対応するのか。
発注元も悪気はないということも多い。それが根深い問題。ちょっとくらい変更できると思ったその一言が全体の修正につながり工数の大幅な増加につながる。
それを断れば融通がきかないと断罪される。
ともすればきちんとした工程管理はクリエイティブさを阻害するかのように言われるけれど、考えなくていいところに時間を割かないためにはとても大切なスキルだ。
そこに購買管理を学ぶ理由があるんじゃないかと思う。納期はいつで、どのようなスケジュールで生産や制作を進めていくのか、発注元も発注先ももっと学ぶ必要がある。
創業期からあらゆる業種において購買、生産管理の考え方が必要だということを伝えていかなければならない。
0→1のスタートアップ支援は数多くあるのだけれど、0の掘り起こしと学びの場の提供、1→10における支援がまだまだ十分ではない。
起業する人が全てを熟知する必要はなくて、概要を知り、それを得意とする人に任せるということが必要なのだろう。
そしてそれは、今までのように一人のコンサルタントが指導する世界ではなくなっている。変化の速い社会において、一人の知識、経験に基づく指導はリスクが大きいんじゃないか。
そんなことを話しながら、京都で新しい支援環境をつくろうとしています。
ああ、おもしろかった!
2019.01.29