2019.02.25
経営
昨日はここ数年スーツをお願いしているイルサルトさんの10周年パーティへ。
10周年パーティを設立3年から目標にし、7年前からラブコールを送り続けて、ただのファンから始まり、よく連絡する仲になったという綾戸智恵さんのライブが素敵だった。
そのエピソードが末廣さんらしくていいなと思う。
いつもお店に行ってもどんなスーツにするかという話はほとんどせず、最近の仕事の話を何気なくする中で、自分の届けたい価値を装いにしてくれる。
既製品を買っていたときよりもはるかに大切にスーツを着るようになったし、その時々の僕の仕事の話から作られているので、持っているスーツ全てが自分にとって「意味のあるもの」になっている。それが末廣さんにお願いしている大きい理由。
高価な服がよければ他の店でもよいのだけど、結局僕は物ではなく人に関心あるので、この人から買いたいというお店を探している。
人に関心を持って買っていると、その人がおすすめする物にも関心を持つようになる。
そして僕らが注文服の良さを知ることが、職人の仕事をつくることにつながる。
今でも僕はおしゃれをしたいとは全く思わなくて、仕事にプラスになる装いをさせてほしいと思っている。それを安心して任せられる人に出会えたのはありがたいなぁと思う。
僕がこの仕事をしているのは、こうしたお店を残していきたいし、子供達にも伝えていきたいと思っているから。
だから、自分の仕事を通じたスキルの提供だけではなく、消費に関しても出来る限り顔の見える人から買いたいと思っている。それがシングルスタンダードであること。
先日(株)和えるの矢島里佳さんが「起業家は哲学者なんじゃないかと思います」という話をしていて。
その哲学を具体にしたものがそれぞれのビジネスで、哲学に共感をしたのならば、支援する方法のまず第一はその哲学が具体化した商品を買うということだと思う。
今の時代そうは思っていても、顔の見えるお店に出会うことが難しいのだけれど。
起業を考えてるなら、まずは顔の見えるお店を見つけ、その哲学を聞くのがいい。数多く起業家の哲学に触れよう。
多くの人に共感されるビジネスをやりたいなら、まず自分が共感しよう。
みんな意外とその作業をやっていないか中途半端だから、それだけでチャンスは広がる。
できることから一つずつ。
2019.02.25