2021.12.21
友だちから見た田中会計
左から田中、熊倉、武田です
前編では、田中慎さんの語りに強めの合いの手を入れてくれたスタッフの武田さんと熊倉さん。彼女たちのことが気になってしょうがないという方もいるのではないでしょうか。後編では、2020年から田中経営会計事務所(以下、田中会計)の仲間に加わったお2人をご紹介いただきます。だいたいのことを「ええやん」「おもろいやん」で進めていく慎さんらしく、採用の仕方も彼女たちの人となりも、どこを切り取ってもやっぱりユニークなのでした。
─ 武田さんと熊倉さん、パワフルで個性的で最高ですね。
田中:強いですよね。今も横でめっちゃ処理してるし。
熊倉:ていうか今日、慎さんパソコン忘れたんですよ。
田中:アダプタもモバイルバッテリーも持ってるのに、パソコンがなかった。
武田:どうせ何もできひんのやし、コーヒーでもいれてきてください。
─ だから1人だけ電卓持ってるんや……そして2人ともやっぱり強い。でも慎さん、まずはお2人の紹介をお願いします!
田中:コーヒーはさっきいれたやろ。武田のことは皆「さっちゃん」って呼んでるんですけど、見ての通り破天荒な人です。何度も言いますけど、強いですね。根性があるし、探究心もある。仕事で人の役に立ちたいという意志をすごく感じます。放っておいても自分で考えて進んでいくタイプなので、失敗もするけど、へこたれずまた挑戦する。頼もしいですよ。うちは基本的にリモートワークなので、日中は昼寝してるかもしれない……というか多分してます(笑)。でも、自分がやるべきことは必ずやるし、期日にも遅れないですね。とにかく明るいのでお客さんにも好かれるし。絶対にお客さんや仲間を見捨てない、愛情深い人です。
─ よくわかります。
田中:熊倉は、武田とは全然違うタイプです。会計処理のスキルはまだひよっこですが、ダントツで手が早い。面倒な作業をがさっと渡してもさくさく処理していってくれるので、助かります。もともと東京の会社でバックオフィス業務をやっていて、「SOU-MU NIGHT」を永田町で開催した時に出会いました。色々経験してきているので、バックオフィスの仕事をすごく大事にしていますね。あ、「くま」って呼んでます。
─ そんなお2人をどうやって採用されたんですか?
田中:募集してなかったんですけどね。武田は突然webサイトから問い合わせをしてきて、「働きたいです」と。やばいやつが来たと思いました(笑)。人を採る気はなかったので、会って話してみて他の会社を紹介しようと。ところが話しているうちに、なぜかうちで働くか、という話になっていました。
武田:よかった、気が変わってくれて(笑)。
─ 武田さんには前編でも仕事への思いをお聞きしましたが、以前、「価値観の合う人と働きたいと考えていた時にnoteの記事で田中さんを見つけて、おもしろそうやと思った」と言ってましたね。逆に、真面目に税理士を目指して勉強していて「田中先生のような税理士になりたいんです」みたいな人やったら、採用しなさそうですねぇ。
田中:それはそうかも。熊倉は、しばらく東京で「SOU-MU NIGHT」のイベント運営を手伝ってくれてたんです。大阪には今月引っ越してきたばかりなんですけど、僕と武田がおいでやって言ってたら本当に来たから、こいつすごいなって思いました。度胸がある。
熊倉:前職では社内にバックオフィス担当が私1人しかいなかったので、知識が足りないことを日々痛感していて。落ちてるボールを拾い続けるけど、業務の幅が広がりすぎて全然追いつかない!とモヤモヤしていました。特に経理はちゃんと学びたかったので。来ちゃいましたね。
武田:うちの次の展開は、くまさんがどうしたいかによると思うねん。作業を担ってくれる人を増やして、くまさんは新しいことを始めてもいいし、今している会計処理を極めてもいいやろうし。今は自分のやりたいことがわからんくても、仕事を続けていく中で自ずと見えてくると思う。
─ それぞれのやりたいことを事業にしていくと、色んな角度からお客さんをサポートできますね。
田中:そのかたちで頑張っていきたいと思ってます。スタッフが増えたから、そのぶん稼がなあかんねん。とはいえ、どんな依頼でも受けるっていうのは違うなと思ってて。価値観の合うお客さんと仕事したいから、広報にも力を入れなあかんなと。うちが業務設計や事業相談もできるってことは、いまいち伝わってないと思うから。京都市ソーシャルイノベーション研究所(SILK)でやってることと田中会計でやってることも、もっと全体として伝えたいのに、今はバラバラに見えている気がする。
─ 子育て中の女性を中心に活動する一般社団法人my turnさんと、三重県で真珠の卸をされている株式会社アイ・Kさんのコラボレーションは、まさにSILKと税理士の仕事が掛け合わさったプロジェクトですね。不揃い真珠のアクセサリー、素敵でした。
田中:そやねん。こういうのを増やしていけるとおもしろいなと思ってて。
熊倉:イベント告知のようなちょっとした文章を作る時でも、なんか違うって田中さんから言われることが多くて。今日は私も色々な話を聞けてよかったです。
田中:2022年はよくわからん展開が待っていそうな気がして、わくわくしてます。僕の友だちや社外の仲間とももっと一緒に何かやりたいから、田中経営会計事務所の「友だち制度」を作ろうかなと思ってます。毎月1回集まって飲みながら話せたら、そこから色んな新しい展開が起こっていきそうやんか。
─ 友だち制度、最高ですね。田中会計を紹介する記事も続いていく予定です!
文・写真:柴田 明
2021.12.21