2022.12.12
友だちから見た田中会計
左から田中、武田、熊倉です
「パートでの採用でも、対等な仲間として働いてほしい」
「言われたことだけやってくれる人やったら、存在を忘れてしまうかも……」
今後もおもしろい仕事を広げていくために、新しいメンバーを採用したいという田中経営会計事務所(以下、田中会計)。税理士法人らしからぬ日々を過ごす3人は、いったいどんな人を求めていて、新しいメンバーとどんな未来を描いていきたいのでしょうか。途中何度も「そんな人おらんって」とつっこみ合う田中さん・武田さん・熊倉さんにお話を聞きました。
田中会計で愉快な仲間と共に数字とお客さんの成長に向き合ってくれる人、大募集中です!
─ これまで求人をせずとも人が増えてきた田中会計ですが、今回「求人したい!」と思ったのはなぜですか?
田中:今回は、税務会計に興味がある人に来てほしいな。武田と熊倉は税理士になりたいわけでもないし、会計の仕事を突きつめたい人でもないから。数字を整える業務を担ってくれる人がいたら、2人がそれぞれの得意な仕事に専念してもっと挑戦できるよね。
武田:手が足りてないから人を増やそうってことではないんですけど、先のことを考えると、チームの内側をかためてくれる人が必要かなぁ。私は数字の処理よりも、お客さんの会社にがっつり入り込んで、従業員の人たちが楽しく働けるように業務改善をしていく方が好きなんです。
ただ、いくらうちが税理士法人っぽくないといっても、やっぱり仕事のベースは会計やしね。今は税務のくわしい話ができるのは田中さん一人やから、お客さんが増えてくると、田中さんの負担が重くなってしまう。
田中:スキルは教えられるから、未経験の人でも大丈夫!入ってから、簿記とかを勉強してもらえたら。
熊倉:とはいっても、正直ハードルは高いと思いますよ。コミュニケーション能力とか、相性とかもけっこう求められるじゃないですか。
田中:確かに……リズムが合わへんとしんどいかも。あと、お客さんに対する姿勢とか心持ちは大事にしたいな。お客さんに対してえらそうにする人とは一緒に働けない。
─ お客さんとのコミュニケーションで大事なのって、たとえばどういうことですか?
武田:同じことを何回聞かれても、笑顔で繰り返し説明できる人がいい!心の中では「こないだ言ったやん」って思ってても絶対に嫌な顔はしないっていう心構えは、けっこう大事じゃないですか?
田中:そこで「前も言いましたよね」って言ってしまったら、次からもう聞いてくれなくなるからね。説明したのに理解してもらえてないってことは、自分の伝え方が悪かったんやと思った方がいい。僕らは慣れて当たり前になっていることでも、お客さんはすごく難しく感じる場合もあるし。できない人の気持ちがわからないっていう状態にはなってほしくないな。
武田:その姿勢、私は田中さんから学びました。私が何回も同じことを聞きまくったのに、田中さんが何回も何回も教えてくれたおかげで成長できたっていう実感があるから。お客さんにも同じようにしたらいいんやって思えてん。実際に、そうやって何回も一緒に作業すると、お客さんも成長していくんです。その姿を見ると「よかったー!」って嬉しくなります。
田中:お客さんが間違っていても税理士側で直せばいいっていう考え方もあるけれど、うちはできるだけ自分でやってもらうことを理想としています。だから、ていねいに教えるプロセスは大事やね。入力の代行作業は減らしていきたいし、お客さんにとっても自分たちである程度数字の処理ができることは大事やと思うから、お互いに無駄を減らせる仕組みを整えてきたつもりです。
熊倉:慎さんがよく「これを何に使ったか、ほんまのところはお客さんにしかわからへんから」って言いますよね。確かに、明らかにおかしなところがあって私たちが原因を予想しても、お客さんに聞いたら予想外の返事が来ることもあるんです。勝手に直さなくてよかったと感じる場面が何度かありました。
だから、最初の手間はかかりますけど、画面を見ながら一緒に入力していく時間を作るのはすごく大事。むしろ、「お忙しいと思うので、そのまま置いといてください。次回一緒にやりましょう!」って言いますよね。
田中:そう考えると、やっぱりコミュニケーション力は重要やな。ただ作業を任せられればいいとは思ってなくて、その人がどういう風に働きたいかを聞いて、なるべく実現したいと思うし。勉強の機会もどんどん提供します。
最初はパートからのスタートになると思うけど、将来的にはフルで働きたい人や、税理士になりたい人も大歓迎。どんな立場で入ってもらっても、対等な仲間として働いてほしいな。
武田:ただの会計事務所で終わりたくないしな!会計をベースに会社全体を良くしていくサポートのあり方が徐々にかたちになってきたから、もうひと頑張りして確立させたいですね。
─ 会計業務にハマりやすいのは、どんな人なんですか?
田中:数字が整うことに喜びを感じられることは必須やと思うな。「合わへんけど、まぁいっか」で済まされるとちょっと困る(笑)
武田:私はパズル感覚でやってます。数字が合わない時に「なんで合わへんねやろ?」っていうのを追求していくんですよ。あちこち探って原因を突きとめて、ぴたっと合うと気持ちいい!さらに、なんでお客さんがそこを間違ったのかを確認して、次から同じミスが起こらないように教え方を考えるところまでやってもらえたら嬉しいです。
熊倉:数字を見ることが好きで、なおかつうちの事務所でストレスを感じない人がいてくれるといいんですけど……。皆けっこう感覚で動くので、予定が変わるとか、言ったことを忘れてるとかは日常茶飯事。そういうのが平気な人じゃないと、疲れちゃうと思います。
武田:田中さんと私がこんなんでも社内がぐちゃぐちゃにならないのは、くまさんが全体を俯瞰して見てくれて、いい感じにおしりを叩いてくれるから。くまさんはチームが大きくなればなる程、活きてくる人やと思う。人数が増えればその分漏れることも増えてくるけど、今の規模ではまだくまさんの力を持て余してますよね。
田中:そうそう。やらなあかんと思いながらもなんかおっくうで後回しにしてることを、くまが拾ってくれるよな。手が早いから「これ、こうした方がよくないですか?」「やっときますね」「完了しました」って、いつの間にか終わってる(笑)
熊倉:皆の業務の見える化は、だいぶできてきましたね。顧問先の数は着々と増えていっているし、倍くらいまでいっても耐えられる体制を作りたいです!
田中:倍か、いけるんちゃうか。新しく来てくれる人には、まずうちの考え方を理解してもらうことが大事やね。同じ情報を受け取っても税理士によって処理の仕方が違うから、経験者でも、最初から任せてしまうとズレが生じると思う。基本はリモート勤務でOKやけど、明確な基準を定めるというよりはニュアンスを大事にしているところもあるから、最初のうちは会話しながら一緒に進めていきたいです。
─ 「友だちから見た田中会計」の連載が始まったのが去年の12月。もうすぐ1年ですね。今日のお話を聞いてチームとしての成長を感じました。
武田:vol.01も3人で喋ったもんな。あの日は田中さんパソコン忘れてたけど、今日は持ってる!成長してるやん。
田中:そこちゃうやろ。でも、確かに1年前と比べたらだいぶ変わったかな。体制を整えて、次の1年でまた新しいことをやっていきたいね。
─ いいご縁がありますように……!
さて、ここまで読んでいただいて、ピンと来たという方はいらっしゃいますでしょうか。これまでの記事をいくつか読んでいただくと、田中会計で働くイメージをおおよそ掴んでいただけるのではないかと思います。また、お知り合いの顔が浮かんだ方は、その方にそっと記事をシェアしていただけたらとても嬉しいです。
具体的な働き方については、ざっくばらんに相談して決めていければとのこと。ご連絡、お待ちしております!
文・写真:柴田 明
2022.12.12