2024.06.25
田中会計のこと
「彩りある未来」
田中経営会計事務所の代表である田中が、創業時からずっと目標として掲げている言葉です。組織として成長し、スタッフも育ってくるなかで、何のために事業をやっているのかを改めて言語化したい。そう思い、2024年に経営方針をアップデートしました。
今回の記事では、私たちが掲げるミッション・ビジョン・バリューについて、どうしてその言葉になったのか、どういった経緯で策定したのかを代表田中へのインタビュー形式で詳しく説明します。
私たちが大事にする価値観や会社の雰囲気を知ってもらえると嬉しいです。
田中経営会計事務所のミッションは、「つよく、やさしく、おもしろく」。
働く人も、企業も、ひいては世界中がそうあってほしいと願っています。
僕自身、社会起業支援に力を入れ、社会課題を解決したいとビジネスを始める人にたくさん出会ってきました。
社会にとってやさしいビジネスをやることは大事。だけど、実感しているのは会社や事業として、つよくないと続かないということです。やさしさと同時に重要なのは、お金を意識して、会社の体制を整えていくことが、つよさになると思っています。
もうひとつ、おもしろくとは、あなたがその事業をやる理由ともいえます。
他の会社や個人じゃなく、どうしてあなたが、リスクを取ってまでやるのか。そこには自分の軸や個性、ユニークさがあるはずで、それらが発揮されることで仕事がおもしろくなる。
私たちはそう信じていて、あなたらしさを追求しながら、企業を支援すること。それが「つよく、やさしく、おもしろく」循環する、多様性のある世界をつくる一歩だと思っています。
そうですね。たとえば、事務仕事と聞くと、手間がかかって入力作業で一日が終わってしまうイメージを持つ人も多いと思います。
でも実際は、人が一生懸命入力しなくても、システムで対応できることも多くあります。そこで業務をデザインし、クラウドの仕組みを入れるなどシステム化を進めてきました。
私たちが顧客に提供している価値は、「あなたにはあなたの仕事を」というもの。「人がしなくていいものは、してはならない」と思っているんです。
システム化によって新しく生み出した時間で自分を磨き、経営者とコミュニケーションを取る。企業に付加価値を提供し、結果として、私たちも楽しみながらお金を受け取ることができる
そういうバックオフィスの働き方が社会にとって当たり前になり、高い付加価値を生めるようになってほしいという想いを、ビジョンの「楽して稼げるバックオフィスのロールモデルになる」に込めました。
飲んで、食べて、昼寝をすることもあるけれど、仕事はちゃんとする。それって、とても自然で健康的だなと思います。自分が整っているから、お客さんにいい影響を与えることもできるんです。
お客さんである経営者と対等に話すには、いろんな経験をして人間力を磨くことが大切です。
でもいつも同じような話をしていると、視野が狭くなって、新たな提案もできなくなる。だから、よく食べて、よく勉強してインプットをする。
そして、よく寝て自分なりに消化してほしい。自分で腹落ちするまで寝かせることが、自分なりの理解やおもしろさを生み出すことにつながります。
もう一つのポイントは、よく遊ぶことです。遊ぶように仕事をするのっておもしろいな、それがお客さんに伝わるといいな、と思っていて。
大事なのは、素のままの自分で、仕事相手に関心を持つこと。プライベートで一緒に食事をしない人と、仕事だからと同席するのは、不健全だと感じます。
自然な状態で働いていると、仕事とプライベートでの価値観が混ざりあった状態になります。自然じゃないことは続かないもの。自然体で、求められる価値に向き合い、お客さんの役に立つ仕事をしたいですね。
以前、ある経営者の方から「周囲の経営者に上場を目指せ、それが社会的意義だと言われて悩んでいる」と相談を受けたことがありました。僕は「御社に関しては、それは今時点ではないと思います」と答えました。
税理士の魅力の一つは、お客さんととても長い時間軸でお付き合いできることです。その企業は、地域の役に立とうという理念を掲げておられました。結果として上場をするのはいいかもしれないけど、そこをゴールにすると誰もついてこないと思ったんです。事業の背景を知ったうえで、選択肢をお伝えすることができました。
僕のもともとの夢は、学校の先生になることでした。領域はビジネス分野になりましたが、誰かの支えになる仕事がしたいという想いはそこからきています。
会計だけでなく、対人的な支援もして、どうしたら経営者の役に立てるかを広く考えています。企業の個性を大事にして、ユニークさを育ててほしいと思っています。
なので、税理士の仕事だけをしている意識はなくて、会計の仕事を通じて人を支えている感覚なんです。頼りにしてほしいし、頼られたときに解決策を提示できるチームであるよう、永遠に追求していくつもりです。
会計もそうですが、専門性の高い業務はどこに相談したらいいかわからなくなることもありますよね。「とりあえず田中経営会計事務所に聞いてみよう」「困ったことがあったら頼りにしたらいい」と安心感をもってほしい。そして、企業本来の仕事に集中してもらう。
そういう関係性を築くことが理想だと思っています。
スタッフそれぞれの個性を活かすために、お互いによく話し合っています。
1on1の時間も取るようにしていて。そこで僕はひたすらスタッフの話を聞いている感じです。自分のがんばりは、その人自身が一番よくわかっていますよね。
話を聞いていると、精一杯取り組めてないと本人が感じていると伝わってくることがあります。そのときは、「僕からはこう見えている」と率直にフィードバックをします。
働く時間は各自で決められるようにしていますが、それは求められる価値に全力で取り組める環境を自身で作りなさいという意味。手を抜かないで、できることを自分なりにちゃんとやってくれることを望んでいます。
がんばりたいと思って働いているスタッフたちなので、自分がダサくならないように行動してほしいんです。この考え方は、「カルチャー:会社をあらわす7つの言葉」にも入れ込んでいます。
スタッフみんなが僕と同じ役割をする必要はないし、それを求めるのも違うと思っています。いつも伝えているのは、『経営者と対峙して話ができるようになりなさい』ということ。これからどうしていくか、どういう体制か、事業の悩みの相談も受けてほしいんです。
ただ会計の仕事をするだけではなくて、支援者としてパフォーマンスを発揮してほしいと思っています。そこですべての答えを出す必要はなくて、「このあと調べてお返事します」「代表の田中に聞きますね」でOK。
そのかわり、何でも相談してもらえる関係性をつくってほしいんです。いろいろな経験をして人間力を磨き、経営者と対等な関係を築いていくことを期待しています。
小学校のころ、内気だった僕に「強くなりなさい」と言ってくれた恩師がいます。その言葉が人生を変え、人は人で変われると気づきました。自分も人に良い影響を与える存在になりたいですし、内省を続けたいと思っています。
人が変わっていく瞬間、気付きが生まれる瞬間に立ち会うのが楽しいんです。
一緒に働くスタッフには、会計事務所の枠におさまらずに、自分の可能性にチャレンジしてほしい。
そして、いろんな背景のある新しい人にも加わってもらって、会計とITのスキルを学びながら、自分の個性をかけ合わせて、オンリーワンの存在になってほしい。
その活躍をこれからも楽しみにしていますし、そういったメンバーと一緒に働きたいと思っています!
2024.06.25