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税理士 / 中小企業診断士 / イノベーション・コーディネーターとして働く中で田中慎が考えたこと・感じたこと税理士 / 中小企業診断士 / イノベーション・コーディネーターとして働く中で田中慎が考えたこと・感じたこと

2024.09.27

ニュースレター

【2024年9月】田中経営会計事務所ニュースレター

こんにちは、田中経営会計事務所です。朝夕は随分と涼しくなり、秋の到来を感じます。季節の変わり目となりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
事務所にも新メンバーが加わり賑やかになっています。またご紹介する際はどうぞよろしくお願いします。今月も田中経営会計事務所のニュースレターをお届けします!

1、外注費と源泉徴収の知識

「デザイナー等のフリーランスから報酬のほか交通費等の請求があった場合、交通費等についても源泉徴収は必要ですか?」

こちらはよく実務で発生する問題で、顧問先からもお受けする質問です。
端的な答えとしては、原則として交通費等も含めて源泉徴収が必要になります。
実務において、フリーランスに対する報酬について源泉徴収が必要かどうかの取り扱いは悩ましいところです。

なかでも、報酬にあわせて請求される交通費等については、誤った理解が多く見受けられますので、あらためて確認しておきましょう。

まず、報酬のほか交通費等についても源泉徴収が必要とされる根拠は、所得税法基本通達204-2に定められています。

所得税法第204条第1項第1号、第2号及び第4号から第7号までに掲げる報酬、料金又は契約金の性質を有するものについては、たとえ謝礼、賞金、研究費、取材費、材料費、車賃、記念品代、酒こう料等の名義で支払うものであっても、同項の規定が適用されることに留意する。

交通費だけでなく、報酬を別の名目とすることで源泉徴収を逃れようとする考えもあるため、あくまでフリーランスに支払う金額全体を報酬・料金等として源泉徴収をすることとしています。

しかしながら、フリーランスに支払いをする会社側が直接交通機関やホテル等へ支払いをする場合は、報酬・料金等に含めず源泉徴収は不要としています。
また、そのほかにもその領収書の宛名が支払いをする会社名義であれば、会社が支払ったものと同一視してフリーランスへの報酬・料金等に該当せず、源泉徴収は不要とされています。

このあたり、取り扱いは国税庁において明らかにされているものの、フリーランスが近年増加する中で、実務上はフリーランスから正しい請求書が送られてくるとは限らず、また支払いをする各社においても正しい源泉徴収手続きができているとはいえません。

報酬の源泉徴収漏れがあった場合には、支払いをする会社側が追徴されるリスクを抱えます。

実務としては旅費等の支払いを報酬と合わせておこなう場合には、原則的な取り扱い通り、旅費等と報酬を合わせた全体の請求額から源泉徴収するのが簡便的な方法だと考えます。

参考URL:
源泉徴収が必要な報酬・料金等とは(国税庁)
法第204条《源泉徴収義務》関係(国税庁)

2、最近の田中経営会計事務所の様子

①freeeオンラインセミナーを開催しました

9月4日「freee会計を使いこなすための最初におさえておきたい5つのポイント」を解説するオンラインセミナーを開催しました!
なかなか京都では参加できない方も、freeeを使いはじめるときのポイントを知って頂けるような入門セミナーで、データの扱い方や取引の概念、口座をどう管理するのがよいかなど、質問もいただきながら解説しました。

またオンラインセミナーも開催していきたいと思いますので、こちらのグループをフォローください!
グループのフォローはこちらから

②京都でSOU-MU NIGHTを開催しました

総務やバックオフィスで働く人のための交流会「SOU-MU NIGHT」を京都で開催しました。
30人以上の方にお集まりいただき、普段なかなか繋がらない方同士、総務の仕事のやりがいや課題などについて話して盛り上がりました!
こちら10月9日は東京、11月15日は福岡にて開催します。

③長野県の女性起業家向けプログラムで確定申告をテーマに登壇しました

9月21日は長野県の女性起業家向けプログラムとして、確定申告をテーマとしたセミナーに登壇しました。
大学生も多く参加する中で、できるだけ飽きないように、分かりやすい言葉で伝えるのは難しいものですが、「こういう講座をもっと早く受けたかった」というような声も頂きました。
起業だけではなく、さまざまなプロジェクトに関わる機会が多くなっている中、税やお金について学ぶ機会がもっと提供されるといいなと感じます。

④月刊企業実務に寄稿しています!

実は、実務よろず相談室というコーナーで過去5回連載を続けていました。今後は不定期ですが既に依頼も頂いているので、ぜひ購読されている方はご覧ください。
バックオフィス業務全般の知識が掲載されている担当者におすすめの専門誌です。
『企業実務』(日本実業出版社)の詳細はこちらから

3、イベント・セミナー情報

10月16日(火)10:00〜16:30、京都経済センター会議室にて、「freee会計の正しい使い方と月次処理の実務を学ぶ1dayプログラム」を開催します!

  • 起業家でfreee会計を使っている方、これから活用をはじめる方
  • freee会計を利用している実務担当者、これから利用をはじめる方
  • freee会計を習熟したい税理士、会計事務所職員など

を対象にしています。


詳細・お申し込みはこちらから
自分でfreeeを使いこなせるようになりたい方は、ぜひご参加ください!

4、10月のお知らせ

いよいよ年末調整の特集ページが公開され、もうそんな時期かという気分です。
また10月中旬ごろに年末調整の資料集めについてご依頼をさせていただきますので、ご協力の程どうぞよろしくお願い致します!

参考URL:年末調整がよくわかるページ(国税庁)

2024.09.27