2024.10.17
freee
はじめてfreee会計を使う方向けに、税理士がポイントを解説した記事を書いています。
初回の記事はこちら
freee会計を使いこなす5つのポイント①freeeの基本設計を理解する
今回の3つ目のポイントは「取引の概念を知る」です。
今まで「取引」とは何か?なんて考えもしなかったのではないでしょうか?
私もfreeeを使い始めるまでは、あまり意識をしていませんでした。
ところが、この取引の考え方がfreee使いこなしのポイントになっています。
請求書を発行して10万円の売上請求をする場合、以下のようなステップを踏んでいるでしょうか。
1.請求書を作成する
2.会計ソフトに売上の仕訳を入力する
3.売掛金台帳で残高を管理する
4.通帳を記帳する
5.入金を確認する
6.会計ソフトに消込の仕訳を入力する
これでも特に不便はないかもしれませんが、2点問題があります。
1.1つの売上に関する取引や書類がバラバラの場所で管理されている
2.仕訳だけでは1つの取引についての入金が紐づけて管理できない
これらのことから、この取引について後日確認がしたい場合、請求書を探したり、通帳で入金を確認したり、といった作業が必要になります。
では、freee会計ではどうなるでしょうか。
同じ取引の場合でも、以下のようなステップになります。
1.freeeで請求書を作成する(freee上で取引連携)
2.同期されてきた預金データから消込登録
3.入金管理レポートで未入金の取引がないか確認
ステップが短くなっただけではなく、上記の2点の問題も解決されます。
1.1つの売上に関する取引や書類がfreee上で一元管理される
2.仕訳も取引ごとに紐づけされている
これらにより、債権管理が従来の会計ソフトのみの場合よりも効率化できるメリットがあります。
もちろん、freeeのこうした特性を理解していなければ、うまく消込を登録できていない場合など、下手をするとより複雑になってしまうこともあります。
取引の発生と決済が1セットで紐づき、書類を含めて一元管理できる。
これがfreeeが目標とする取引の概念で、この点をぜひ理解しておきましょう。
2024.10.17