2024.11.11
ニュースレター
こんにちは、田中経営会計事務所です。少しずつ風が冷たくなり、秋らしくなってきましたね。皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか。
今月も田中経営会計事務所のニュースレターをお届けします!
ニュースで「103万円の壁」が連日話題になっていますね。政治家の中にも誤った認識をしている方がいますが、この問題は収入を得る本人の税負担ではなく、扶養している側の課税問題が本質です。
年末調整でもこの点は注意が必要なので、整理しておきましょう。
この問題は配偶者と他の扶養親族では異なる影響があります。
配偶者の場合、103万円を超えても控除が即座にゼロになることはありません。配偶者特別控除により、201万円までは段階的に控除額が減少していく仕組みとなっています。社会保険への加入に関する問題もありますが、一時的な収入超過については、ある程度の配慮がなされています。
年末調整においては、103万円を超える場合、12月末までの年間収入総額が確定しないと正確な計算ができません。12月に給与支給がある社員の調整が、配偶者の収入確定を待たねばならない点は制度上の矛盾といえますが、実務的には1月に年末調整の再調整で対応しています。
一方、大学生の子供などを扶養している場合、扶養控除については103万円を僅かでも超えると、扶養している親の控除が完全に失われます。大学生の場合、多くは65万円の控除を受けており、この限度額を超過すると、所得税と住民税(合計で最低税率15%)により、97,500円以上の負担増となります。
これが「103万円の壁」と呼ばれる問題であり、今後の制度改正が注目されています。
年末調整の際は、扶養している配偶者や子供の年間収入額を必ず確認するようにしましょう!
10月16日京都経済センター会議室にて、「freee会計の正しい使い方と月次処理の実務を学ぶ1dayプログラム」を開催しました!
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次回開催は、来年1月21日ですので是非freeeの使い方を全体像として理解されたい方はご参加ください!
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10月28日にオンラインセミナー「法人設立1年目に知っておくべき税務の知識」を開催しました!
お客様の中でも「最初の手続きが多すぎて何をすればいいかわからない、、、」という声を聞きます。顧問先であれば税理士側でご案内するのですが、全体像を理解しておくと安心できるということもあるでしょう。
税務だけではなく、労務や登記手続きを含めて当日は概要をお話させていただきました。
こちらの税務セミナーも毎月テーマを変えて40分ほどで解説するようにしています。
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Peatix:バックオフィス業務の学校|株式会社でかいうつわ/税理士法人田中経営会計事務所
11月11日、代表の田中が「事業者のお悩み解決のためのデジタル化」をテーマにした「京信デジタル相談会2024」に登壇しました。
【“中小企業が使える”AIの現在地点とデジタルを使いこなす経営マインド】についてのトークセッションに参加し、中小企業の業務改善コンサルティングに携わる中で感じた地域企業のデジタル化の現状をお伝えしました。
参考URL:「中小企業のお悩み」から始まる!京信デジタル相談会 2024
法人設立を検討している方、起業して間もない方向けに毎月オンラインでセミナーを開催しています。
今回のテーマは「起業家のための経営計画と予算の立て方」。
経営計画と聞くとハードルが高く感じられるかもしれませんが、まずは誰に、何を、どのように届けるか。3つに絞り込み情報を整理することが大切です。
起業をする際に考えておきたい計画の全体像をポイント解説します。
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法人設立を検討している方、法人設立に関するバックオフィス業務に従事する方など、ご興味のある方は是非ご参加ください!
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自分でfreeeを使いこなせるようになりたい方は、ぜひご参加ください!
日本で唯一の総務向け専門情報提供サイト「月刊総務オンライン」にてスタートアップの経理をテーマにした連載を担当することになりました。
初回は「バックオフィスの役割と法人設立時に必要な税務手続きとは?」という記事です。こちら1年間の連載になりますので、ぜひご覧ください!
参考URL:「バックオフィスの役割と法人設立時に必要な税務手続きとは?」(月刊総務オンライン)
12月はとにかく年末調整!やり取りのご連絡をする機会が多くなると思いますが、どうぞよろしくお願いします。
そして、1年の振り返りと来年の計画というのは大事な機会。忙しい毎日だと思いますが、少し目線を上げて来年の計画をするのも大事ですね。がんばっていきましょう!
2024.11.11